保護猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)発症と治療

なめこがFIPになってしまいました

前回のブログ更新からだいぶ間が開いてしまいました。というのも、前回の記事を書いた4日後に保護子猫のなめこが参加した譲渡会でなめこのトライアルが決まり、喜んだのもつかの間…その翌日、なめこはFIPを発症したのです。

いえ、発症のタイミングはもっと前だったかと思います。元気や食欲がないのは譲渡会疲れかなと思っていました。撫でるとゴロゴロ鳴らし、私にぴったりくっついて一晩中寝ていました。9月に入ってからそんな時が増えてきました。甘えてくれて可愛いなと思う反面、本来活発なはずの子猫ですから、ちょっと寝ている時間が長いなと思いました。

その頃のなめこの写真です。

傍目には気が付きにくい病気

きょうだいのエリちゃんがいた頃はもっと元気だったような気がしてました。でも生後4か月になり、本来の性格が少し見えてきたのかな?と思い『おっとりです』と紹介文にも入れていました。食事は、好きだった子猫用ウェットを徐々に食べなくなり。食いつきは良いんですがすぐ飽きる様子なので、ブランドを変えたりちゅーるをかけて何とか食べさせたりなどしつつ、ワガママになったのかな、先々困るなぁって思ってました。

決定的にオカシイな、って思ったのはご縁を頂きトライアルの日程まで決まった譲渡会の翌日の9/12です。

お腹が妙に膨らんだなめこ

立って歩いたりはしています。しかし遊ばないんです。子猫が遊ばないってかなり異常なんですよ。それに加えて写真のようにお腹のあたりがポコッとしていてプニプニと…。

嫌な予感がしたので、ちょうど最近飼い猫がFIPになったというボランティア仲間に連絡を取り、写真を見せると、それはやっぱりそうかもしれないということですぐ病院に運び、診察。

腹水を検査するため抜きました

この黄色い水は十中八九それだろう、そして血液検査も炎症を表す数値がとても高く…という診断により、この日からなめこを入院させて、投薬を開始することになりました。検査のため外部に出すと結果が出るのに数日かかりますが、それを待つよりほぼFIP断定した上で早急に治療するほうが良いと。

今思えば結果的にもその判断の早さが良かったんだと思います。

そもそもFIPとは?

正式名称は猫伝染性腹膜炎です。

原因は猫コロナウイルス感染症の突然変異です。

猫コロナそのものは大部分の猫が持っていると言われています。外暮らしの経験のある子なら特に多いかと。

でもそれに暴露されただけなら特に症状が出るわけではありません。人のコロナとは症状の出方などが少し違うようです。

そして突然変異を起こすと体内に炎症が起こり、タイプとして2つ、ウェットタイプとドライタイプに分かれます。なめこは腹水があったため前者になります。

少し前までは致死率100%と言われていました。その通り、何も治療をしなければ確実に命を落とす病気です。発見もしにくく急変も早いため、それと気づかないまま亡くなってしまう。子猫、若い猫が突然死した!というお話は割と多いです。FIPは2歳以下の若猫にとても多い難病なのです。

治療はかなり高額になります

というのも、猫用のコロナ治療の承認薬が日本にはありません。治療するには、承認待ちの試薬を投与することになります。

なめこに84日間投与したのはGSという試薬です。人のコロナウイルス治療にも使う薬と成分がほぼ同じものだそうです。

そのお薬(入院中はお注射、退院後はカプセル)はとても高価なんです…。

ですがその甲斐あってなめこの食欲は増し、腹水もみるみる減っていきました。

2週間後、すっかり回復し退院したなめこはとてもよくご飯を食べて、なめこの帰りを待ち望んでいたお兄ちゃん猫たちに早速甘え始めました!9月末頃には本領発揮してきてまるで別猫かと思うくらい活発になりました。おっとりじゃあないよね?やんちゃとしか言いようがないよね!ってレベル。

そう、本来のなめこはやんちゃだったのです!(プロフに大嘘書いてごめんなさい)

里親希望者様には諦めて頂くしかありませんでした…

なめこの発症発覚後すぐ現状をお話ししました。

84日間の投薬が必要なこと、そして寛解になっても再発の可能性もあるため経過観察が必要な事。

里親希望者様は他市にお住まいで、どうにかなめこを治療しながら飼えないかと、先住猫のかかりつけの獣医さんにもご相談して下さいました。しかしFIPの治療を行っている病院はまだ少なく、難しいというお答えのようでした。

私も恐らくそうなるだろうと思っていました。せっかくなめこをお気に入り頂けたので断腸の思いでしたが、このタイミングでの譲渡は無理で、先行きも分からないため、他の猫ちゃんにしてもらった方が良いとお話ししました。

その方はパートナーの方と共に後日譲渡会に来て下さり、別のボランティアさんとこの猫ちゃんがご縁を頂きました。本当良かった!

なめこですが、その後も元気にどんどん成長して、秋には乳歯が抜けて永久歯に生え変わり、生後7か月の今、体重3.4kg!ずっしりしてきました!

いつも遊んでくれるきなこが大好き

そしてプロトコールである84日間の投薬を無事に終えることができました!

これは84日目のラストお薬!

カプセルをそのまま飲ませるのは困難なので、私の飲ませ方としては、予めお皿にちゅーるを少し乗せてから薬のカプセルの殻を開け、中身の粉末をちゅーるの上に乗せ、その上からちゅーるでフタをします。それをそのままなめこの目の前に置くと一瞬で食べてくれます。なめこにとっては、大好きなちゅーるで嬉しいおやつタイムなのです。

ちなみに空になったカプセルを転がして遊ぶのがまた大好きで、おやつ&オモチャでハッピーセットのようでした。

こんなお薬です

9/12から開始した治療は12/4に投薬終了

そして一昨日経過観察の血液検査で異常なしだったなめこはめでたく寛解と言ってもらえました!

まだ間を開けて経過観察は続くので油断はできませんが、この子はきっと大丈夫です!

そしてうちの子たちととても仲良くしていますし、里親を再募集して譲渡して環境変化でのストレスをかけるのが怖いというのもありますし、なめこは、うちの子して迎えることに決めました。

元気元気!!

飛んだり跳ねたり毎日にぎやかななめこ。

さらにまた後日書きますが、たけみっちとまいきーもうちの子になることに決まったので、我が家は3匹増えて12匹という大所帯になりました。

まさかのFIP治療初体験でしたが、いい勉強にもなりましたし、なにより克服してくれたのが嬉しくて、いい年越しができそうです。

年内にもう一回くらいブログ書けたらいいなぁ。

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